今日は、ハロウィン。

10月31日。



日本人とかにはあまりなじみないのかな?


でも、ハロウィンが近づくと、お店にハロウィングッズが、並んだりしてる。




私の家は…リビングは、何もハロウィンの気配はない…、

けど、2階、私の部屋には、ハロウィンの気配、ハロウィングッズが、所狭しと並んでる。





「ねぇ、今日、どうする?孝太~。ハロウィンだから、どこか行く?」


孝太は、私の男友達。

「えっ。行かないよ。どうして、ハロウィンに、お前とどこか行かなきゃならないんだ?」

「え~。だって、彼氏いない私を、慰めてくれるんでしょ?」


「え゛っ。俺は、お前に呼ばれて、ここへきた。慰めるために、来たわけじゃない。って、彼女いる俺が、どうやって慰めるって言うん?」

「え~。やっぱり。ん~。じゃあ、お菓子、頂戴よ!」


「やっぱりって、なんだよ。まあ、いいけどよー。でも、お菓子…。 はい。これ、飴。」



私の手のひらに、袋に包まれた、一つの飴。



「ありがとう。でも、飴以外のお菓子、ちょうだーい。」


「ないよ。そんなん。」


「えーっ。じゃあ、孝太を頂戴。」


私は、ベッドに横になった。


「何、言ってるん?俺、彼女いるから。何、誘ってるん?」

「ねぇ。」

私は、自分のスカートのボタンを、一つとった。


「ダメだから。俺、帰るわ。」


私の部屋から出ようとする、孝太の手を引っ張って、ベッドに引き寄せた。


「ねぇ。」


もう一回言ってみる。


「本当に、ダメだから。友化、こういうことするって、俺に惚れてたのか?」


「ううん。惚れてない…。」

「だったら、どうして?」


「さぁ?さーてと、もういいわよ。孝太。」

私は、自分のスカートのボタンをしめて、立ちあがった。


「へっ。友化、どうしたん?」


孝太の、間抜けな顔が面白い。

でも、笑うのは、我慢する。


「どうしたも。こうしたも。このドキドキ感を味わってみたかったの。ハロウィンに。」


「何?それ。友化。本気かと思って、焦った。」
孝太も、ベッドから立ちあがった。


「ごめんね。孝太。」


私は、両手を合わせて謝っておく。



「じゃあ、俺、帰るけど、どうして、ハロウィンに?雰囲気的には、クリスマス・・・」


「え?クリスマスもしていいの?この遊び。やったー!!」

「えー?えっと・・・。」



「あ、ごめん。嘘。ウソ。」


孝太は、ちょっと安心した表情になった。


「だって、なんか、クリスマスとかだと、結構大きなイベントだから、変にリアルになりそうで。まだ、ハロウィンのほうが、クリスマスに比べたら、小さいイベントそうだから・・。」



「そっか。ハロウィンも、大きいイベントだと思うけどな。別に、どうでもいいけど。」




孝太は、私の部屋から出て行った。



私、一人になった部屋で、孝太が出でいった、ドアに向かって、

「クリスマスもよろしく。」


と、小さくつぶやいた。