＿＿ギュッ＿＿


星夜は、あたしのことを抱き締めると、、、


「もう、泣いていい」


そんな言葉を、あたしにくれた。


別に悲しいわけでも、泣きたいわけでもない。


なのに、あたしの瞳からは、、、ただ、涙が零れ落ちた。


星夜は何も言わず、あたしのことをキツク抱き締める。


そして、伝わって来る星夜の温もり。


その体温が、また、、、あたしの涙を誘うのだ。


自分自身のことなのに、どうすることも出来ない。


何の前触れもなく、突然、、、あたしの前に現れた、星夜。


いつの間にか、あたしの手に戻って来た、、、指輪。


今起こっていることを、整理しようと、、、


あたしは星夜の腕の中で、必死に頭を働かせた。