たぶん、ママはわかっていたんだと思う。


あたしが、旅行に行くのではないと、、、


「あ~、お腹減った。今日のご飯、何?」

「カレーよ」

「そっか。じゃ、着がえてこよう」


そう言い、あたしは自分の部屋に向う。


__パタンッ__


部屋のドアを閉め、あたしはドアの所でしゃがみ込む。


対して動いていないのに、ハァ、ハァと上がる息。


年を重ねたせいなのか?それとも、病気のせいなのか?


最近は、ちょっと動いただけで息が上がる。


それは、後者の方だと、、、


あたしだって、ちゃんと気付いていた。


だけど、そうやって誤魔化し気を紛らわせることしか、、、


あたしには、出来なかった。