「何、、、最後の別れみてぇ、話してんだよ」


少し重くなった空気に、涼が口を開く。


「そうだよ、白ちゃん」


そして、翔平も、、、


「だから、、、あんた達2人が、心配なんだって」


あたしの顔に、笑みが浮ぶ。


「もしかしたら、卒業式の日。あたしは、、、来れないかも、しれないから」


その言葉に、教室中がザワつく。


「ちょっと、用事があってね?」

「なんだよ、それ。俺らの卒業より、、、大事なこと、なのかよ」


涼は、ふて腐れたように言う。


あたしも、、、見送りたい。


最後の最後まで、彼らの教師で居たい。


だけど、時間が止まってくれない様に、、、


あたしの病魔も、、、待っては、くれない。