無理なダイエットをしているわけでも、ない。


「忙しい」と言うほど、仕事があるわけでもない。


ただ、お腹が空かないんだ。


それに常に、お腹が張ってて、、、


何も食べていないのに、苦しくなることがある。


あたし、、、病気、なの?


何だか、急に、、、物凄く、怖くなった。


その不安を少しでも取り除こうと、星夜の手を握る。


「どうしたんだよ、急に」


先ほどとは違い、嬉しそうな声で尋ねてくる。


「たまには、ね?」


あたしは繋がれた手にギュッと、力を込めた。


「いつも思うけど、雫月のこと、、、帰したくねぇ」


そんな星夜に、あたしはフッと小さな笑みを溢した。