春を終え、夏が来た。


でも今年の夏休みも、翔平と涼のバカな2人のおかげで、あたしの夏は慌しく終わった。


そして2学期が始まり、秋を迎えようとしていた頃。


今年も、響月の命日に集まった日のことだ。


いつものメンバーがあたしの家に集まり、ご飯を食べていた。


「雫月、食べないの?」


料理に手を付けていないあたしに、ママがそんな言葉を向けた。


「なんか、お腹が張ってて」


最近、そんな日々が増えた。


お腹も減らないし、減っても少し食べただけですぐにキツクなる。


「それって、、、妊娠?」


瑞輝さんが、尋ねてくる。


そしてその言葉に、みんな一斉にあたしの顔を見てくる。