HRが終わり、隼人と一緒に職員室に戻る。


「なんすっか?あの5人」


自分の席に着くなり、隼人があたしに尋ねる。


「何って、あたしのクラスの生徒だけど?てか、名前くらいちゃんと覚えてあげなさいよ」

「秋、徹平、総、翔平、涼の、遅刻して来た5人ですよ」


なんて嫌味くさく、彼らの名前を口にする。


ちゃんと名前は覚えてきたって訳ね。


「隼人と変わらない、ガキってことよ」


あたしの言葉に、隼人は一緒にされたことにムッとしたのか、眉を細める。


「どこが一緒なんだよ」

「そうやって、いちいち自分の感情に流されるところがよ」


あたしはそんな隼人を横目に、自分の授業の準備をする。