そんな黒川さんのことを見ると、泣いていた。


、、、ヤバッ。


通りすがりの人たちは、何事かと、、、


チラチラと、あたし達のことを見てくる。


「と、とりあえず、場所変えよう」


そう思い、あたしは黒川さんの背中を押し、トイレへと急いだ。


「、、、すいません、白戸先生」

「別に、良いけど」


いや、本当は全然良くないけど、、、


絶対、あたしが黒川さんのことを泣かしたって思われたよなぁ。


「あたし、、、わからなくて。でも、、、誰にも、相談なんて出来なくて」


グスグスと、鼻をすすりながら、黒川さんは話す。


「秋くんとの恋愛に、先が見えなくても、、、でも気持ちばかり、大きくなっていくし。好きになればなるほど、不安にもなるし」


好きと不安は、、、いつだって隣合わせだ。