「う、う~ん、きっついね・・・。」

私たちは頭を抱え込んでしまった・・・。

八方ふさがりな感じで、やむを得ずストーリーのたたき台とラフスケッチを美緒がつくり、私がそれを元に絵にしていくことになった。

「にしても、きついねぇ。このスケジュール・・・。仕方ないなぁ、私、助っ人のあてがあるからちょっと頼んでみるよ。」

と美緒が言った。

そういえば、大学以外の美緒の交友関係はほとんどあまり知らない。

「え、だれだれ?男の子でしょ~?」

「そんなわけないでしょ。まぁ、まだわからないし秘密。わかったら知らせるね。」

そう言って、美緒は帰っていった。

大学の寮に住む美緒は門限がかなり厳しい。
ネット環境も無いらしいので、連絡手段が携帯のみ・・・。

夏コミまでの不安材料が浮き彫りになってしまい、かなり憂鬱な日になっちゃったよ。