ーーあのあと

友達になりたい宣言を本人に聞かれてしまったあと

そしてそれで彼の表情になんの変化もなかったことにちょっとしたショックを受けたあと

午後の授業が始まってしまう直前に隣からポソッと聞こえた低い声

「…じゃあこれから、よろしく」

それは友達になることを遠回しに認めてくれたということで

私と日高くんは友達になったのだ

…一応