ときには手を


…はじめてちゃんと見た日高くんの目は

やっぱり睨んでるように見えるし

キツイけど

なんの悪意もなく私を見ていた

目があって、数秒

興味もなさそうに私から目線を外した彼は、再び机に顔を伏せてしまった

び、びっくり、したぁ

「どうも」だって…!

まだ驚いている心臓もそのままに私は逃げるようにその場を離れた