数時間前と同じ場所を歩き、あの場所へと向かう。 「空。ここら辺って、去年、キャンプできたところだよな。」 俺の後ろにいる、太陽が言う。 「そうだよ。」 皆は、不思議そうな顔で歩く。 『ガサガサッ。ガサガサッ。』 長く伸びる草の音が俺たちに響く。 辺り一面草だらけだから、上から見たら俺たちは凄く目立つはず。 「ついたよ!」 俺が言うと、皆は『やっとか』と言う顔をしていた。 「俺が見つけた場所は、 ここだよ。」