「ねー祈愛知ってる?3年の筧先輩。」
「え、知らない(笑)誰それ?」
「すごいイケメンらしいよ(笑)」
「イケメン大好きです見たい」
「うわ、食いついて来た(笑)」
3年の教室は3階にある。
生徒が多いから、ほとんどが見たことない人。
慣れて来たつもりでも、階が違うと全然違う。
「ねえ!祈愛!!多分あれだよ!筧先輩〜♡」
「えっ」
まって、まってまってまって
ちょーイケメンどタイプキタコレ!!
「美波、アタシ筧先輩に話しかけてくる」
「ちょ、祈愛それまじ?!待ってよ」
「あのっ!!!1年の水森祈愛って言います!良かったら…
仲良く…して…ください。」
「ハルまた女の子になんか言われてる(笑)」
「ハルはモテるねえ〜。やだやだ(笑)ほら、のあちゃんだって!答えてやんな!」
「のあちゃん?可愛い名前(笑)いいよ。またおいでっ(笑)」
ドカーーーーーーーーーン!!!!!
「はっ、はいっ!!じゃあ!失礼します!」
勢いで行っちゃったけど、絶対キモいって思われてる…。ハア…
「美波いいぃいぃぃぃい、アタシ可愛くなりたいよ〜。」
「またそんなこと言って(笑)十分可愛いって!ホラ、また男子が祈愛を見てる!」
「筧先輩から見ても可愛い子になりたいの!!!よし。女磨きだ!!!」
「やれやれ。(笑)頑張りなっ!ぶっちゃけ祈愛、筧先輩にあんなこと言ってから1回も3階言ってないじゃん…」
「あんなのもう恥ずかしすぎて行けない…」
「行かなきゃ進めないよ〜?まあアタシは見守るけど…」
もおおおおおおおお!!
雑誌読んで研究しなきゃ!!!!!
モテ技!!!!!
明日こそは筧先輩に会いに行かなきゃな。
