キミside

ピピピピ…

ん…、目覚ましが鳴ってる。

「もう朝か…よし、起こしにいってやるか」

俺は体を起こし、制服に着替えてから荷物を持った。

ガラガラー…シャッ

相変わらず可愛い寝顔だなー…

「カナ。カーナ。おーい、カナちゃん?」

カナは窓から差し込む光が眩しかったのか、ぎゅっと目を瞑った。

「おい、起きろチビ。遅刻すんぞ。」

「やーだ。寝たいー。」

そんな可愛い声でおねだりすんなよ。
眠いのは俺も同じだっつーの…

二度寝しようとするカナの布団を引っ張った。

ビリっ

やべ…っ

「キミくんのバカぁーっ‼︎」

カナは、目覚まし時計、携帯、ティッシュ、ぬいぐるみ、近くにある物全部を俺に投げつけた。

その後、カナのお母さんのお陰で助かったが…
飛んできた目覚まし時計が左頬に擦れて少し切れてしまった。