智哉の教室の前まで着くと…
「あはは!ちょーうけるー」
「笑い事じゃねーよ。マジありえないだろ?」
廊下まで誰かの話し声が聞こえる。
この声は……智哉だ!
いても立ってもいられず教室を覗いてみると、
智哉が女の子と二人きりで、話している姿があった
あの女は…
今日、智哉と屋上で……
「智哉の女さ、やっぱあの転校生とデキてるんじゃない?」
「俺もそう思ったけど、そいつ今日転校してきたばっかだろ?初日でそんなことあるか?」
二人が一緒にいるところなんて
もう見たくないのに…
この場から離れきれない
「別に今日が初対面だったとは限らないでしょ。前から知ってたとか?
じゃないとわざわざ女を庇って智哉のこと殴ったりしないんじゃない?」
