教室に戻ると、授業中だったので
担任には保健室にいたと伝えた
そして授業が終わると
美晴がにやにやしながら私の席にやってきた
「ちょっと〜
授業サボるなんて珍しすぎでしょ。
まさか今までずーっと智哉といたの?」
興味津々に問い詰めてくる美晴に
私はなんて答えればいいのか分からなかった
あんなことがあったなんて、
さすがに美晴には言えないな…
絶対智哉に何か言いに行くだろうし
そんな奴とは別れろって言われそう…
「んー、ちょっとね…
私が体調悪くなって、智哉が心配して付き添っててくれたの」
美晴に嘘を付くのは心苦しいけど
今ここで本当のことを言ったら
また泣き出してしまいそうだから
「あ、そうなんだ!大丈夫なの?
でもそういえばさ、工藤くんもずっと教室戻って来てないんだよね。
だから、てっきり三角関係でも起こしてんのかなーって思って」
美晴がそう言った瞬間、ギクっとなる
さすが……鋭い。
美晴って、本当によく感付く。
まぁ、ある意味、巻き起こしたけどね…
