浮気男と俺様男





購買でパンを買い、屋上で食べることにした。


「ここなら静かだね!」


買ったパンに口をつけ、私は言った

美晴もそれに頷いてパンに口を運ぶ


「でもうちのクラス、今とんでもないことなってるだろうね」


確かに、美晴の言う通り、
すごいことなってるだろうな……


「篤稀くん大丈夫かな。ただでさえ慣れない環境なのにあんなにみんなでがっついて…….」


しかも怖そうだったし

いきなり暴力とかしたらどうしよう。



そのとき、


「結衣!ここにいたのかよ」


ドアを見てみると、智哉が立っていた



「え、智哉!どうして?」


なんでここがわかったんだろ…


「教室行ったら結衣がいなくて。しかも転校生来たんだろ?みんなすげぇ騒いでるよ」


「ま、そりゃそうだわな。
あんな美男子が転校してきたわけだし!そんじゃ、あたしは一回教室戻るよ。ごゆっくり〜♪」


美晴はそう言い、残りのパンを口に入れて屋上を出る。


「私もすぐ戻るね!」


美晴に聞こえるようにそう答えた



「屋上、誰もいないじゃん」


そういえばそうだな……

智哉に言われて気づいたけど、いつもなら何人かは必ず屋上にいるのに

今日は私たち以外誰もいない


これも転校生が来たことが影響してるのかな?