秋の扇


アキ。

どうせ隠し通すことは絶対にないのだから。

「......はい。必ず、一緒に来ます。。」

胸に重い気持ちを抱えて診察室を出ると、汗だくのカツノリがそこにいた。

「...イト」

「カツノリ......ごめんね。」

「っ、ごめんねじゃねえよ!お前自分が何したかわかってんのか!?だから言っただろ!妊娠なんてっ...」

初めてカツノリが私にキレた。