「だからさ。大丈夫だよイト。俺ら兄妹だし。イトも大丈夫。絶対。」

カツノリはなんとなくかんづいている。

そう思ったら少し安心した。

「俺もいるし。ただ、イトは女の子だから。その辺は、帰りも危ないし、ちゃんとしてくれよな?」

カツノリが純粋に私を思ってくれているのが痛いくらいに伝わる。

「..うん。カツノリ。ありがとう。」

少しだけ笑うと、カツノリも少しだけ微笑んだ。