秋の扇


「ねえ..カツノリ。」

ただ何と無く聞きたくなった。

「ん?どうした。」

「カツノリは、誰かを本気で好きになったことある?」

すると少し驚いたような顔をして、照れくさそうにふくれると、らしくない小さな声でカツノリは言った。

「...まぁ。。兄ちゃんも男だからな。。」