「...ただいま。」

重い玄関を開けると案の定。

「イト......」

怒られると思っていたのに。

なんとも言えない、ただ少し悲しげに笑うカツノリがいた。

「おかえり。夜道大丈夫だったか?風呂わいてるから先入んな。」

「..ありがとう。。ごめんね。」

こんな妹で。

そこまで言う勇気はなかった。