「あたし泊めようか?」

今日はミワの傍にいる気にはなれなかった。

ケイの存在が私にブレーキをかけた。

もしもケイが私を好きだとミワの耳に入ったら。

それがどうしても怖かった。

「ん..大丈夫!ありがとう。」

「..そう?無理したらダメだよ。」

「うん..ミワも気を付けてね。」

どこまでも優しく、笑って手を振るミワに、心が痛んだ。