秋の扇


「...ぃやっ!!」

気が付けば私はアキを突き飛ばしていた。

「......は?」

みるからにブチ切れ寸前の顔をしたアキと目があった。

「ぁ......」

アキが怖い。

「..早くヤらせろよ。」

ゆっくりとアキが私に体を近づける。

そして耳元でアキは言った。

「..逃げたら殺すよ?」