秋の扇


「んん..っ...ぁ、アキっ..んぁ..っ」

「...ふ..その涙目。マジそそるわ。」

そう言うと更に動きは激しさを増す。

アキの手は止まることを知らない。

アキが入ってこようとした時。

なぜかケイの姿が頭をよぎった。

必死に私を止めようとしてくれたケイ。

きっともう笑い合えることはないだろう。

「...ぅあっ..っ!」

慣れたはずの生々しい感触。

相手がアキでさえ。

それでも今日はなんだか気持ち悪かった。

ケイに見られているような気さえした。