秋の扇


「...ケイ、」

私の声にミワとセイナに気付く。

ケイは一瞬驚いたように見えたけれど。

またすぐにいつも通りのケイに戻る。

「..ああ。久しぶりっす。」

「...あ..ぅん、久しぶりだね!」

咄嗟に作られただろう笑顔でミワは笑った。