秋の扇


「ていうかイト、何してるの?一人で。」

不思議そうにミワが言う。

「あー、えと、買い物の帰りなの。。」

「そうなんだー!......、っ..!?」

私と視線が合っていたはずのミワは、吸い込まれるかのように私の背後に釘付けになった。

そして微かに震えた声で言った。

「.........ケ、イ?」