「じゃあ、行ってきます!」 「行って来ます」 次の日、麟と由来は朝早くから夜那森に出掛けた。 「…うわ、何これ」 朝だというのに森の中は夜のように真っ暗で、森中に瘴気が漂っている。 「これは…緋鳥が森を放置していますね…」 土地神が土地を放置するとその土地は妖瘴気にまみれ、理性のない妖がたくさん集まってくる。 理性のない妖はとても危険で、見境なく人や妖を襲う。 「とりあえず行きましょう。足元、気を付けて下さいね」 「うん、分かった」