ショウの答えに思わず、
「逆よ。ショウが居たからわたしはカイについて行こうって思ったのよ」
「えっ」
「カイがショウを大切に想ってた優しさにわたしは惹かれたんだから。ただの密偵中の庭師だったら、今頃どうなってたかわからないわよ」
リザは今まで口にしたことのなかった本音をショウに告げた。
それを聞いたショウは驚いたように目を見開いた後、何も言わずに小さくはにかんだ。
その笑顔が、自分に薄桃色の花をくれた時と同じで……。
口下手なショウの喜んだ顔だっていうことが、今ならハッキリとわかる。
「じゃあ俺が嫁さん貰えたのはショウ様々ってワケだな」
「お義父さん!」
開きっぱなしだった寝室のドアの影から、ひょっこりとカイが顔を出した。
しんみりとした空気を不躾にぶち破って現れたカイに、
「あら、立ち聞きなんてお行儀悪いわね」
呆れた顔でリザがあからさまな大きな溜め息を付いてみせる。

