「……ごめんなさい」
涙を拭うリザと小さく笑って自分を見つめるカイを交互に見て、ショウは眉を下げながら二人に申し訳なさそうに謝った。
「……何か理由があるんだろ?」
カイに優しい声で問い掛けにられて、ショウはチラリとリザの顔を窺った。
その仕草でリザはショウの描いた家族の絵を思い出して、再び不安で表情が曇っていく。
そんなリザの前に、
「えっ……」
ショウは握っていた一輪の薄桃色の花を差し出した。
「父さんが母さんは薄いピンクが好きだって言ってたから、母さんにあげようと思って……。黙って行ってごめんなさい」
「私の為に?」
「仲良くなりたい時はお花をあげたら良いって、幼稚園の絵本に描いてた」
こう言ってはにかんだショウに、リザの瞳にはまた涙が溢れ出した。
感涙しながらショウを抱き締めるリザを見つめながら、
「……なるほどな。それで俺にリザの好きな色を聞いてきたんだな」
カイが一人合点がいったように納得し、抱き締められて照れるショウにニッと笑いかけた。

