庭師とお姫様 (naturally番外編)


頭の片隅に引っかかっていたショウの質問を頼りに、カイはリザを伴って近くの公園に来ていた。


すっかり日が暮れてしまった薄暗い公園には、モチロン子どもの姿なんて一つもなかった。


もっと遠くまで行ってしまったのではないか……。


そんな不安が増長していくリザの手を、激しく揺さぶるカイに思わず伏せていた顔を上げる。


「リザ、あそこ!」


「……あっ!」


公園の奥にある木の生い茂った森から、小さな人影がトボトボと歩いてくるのが見えた。


街灯に照らされて見えたその姿に、


「ショウっ!!」

「えっ……わぁっ」


一目散に駆け寄ったリザが力一杯抱き締める。


突然現れたカイとリザの姿に驚いている暇もなく、リザの腕の中に抱きすくめられてしまった。


呆然と抱き締められているショウにゆっくりと歩み寄り、


「コラッ。夕暮れまでに帰らないとダメだろ。……心配かけやがって」


しゃがんで視線を合わせたカイがワシワシと、目一杯ショウの頭を撫で回した。