翌日。
心はまだ波立っていたものの、ショウの前ではなるべくいつも通りに過ごしていた。
どうすればショウと仲良くなれるのかはわからない。
けれど、諦めて形だけを取り繕った家族になるのも嫌だった。
自分が不安に思っていたら、ショウにも感染ってしまう。
ショウが自分の作った通園カバンを、先生に見せたことを思い出しては、リザは自分を奮い立たせた。
「ショウ。今日は一緒にオムライス作ろう?」
台所からショウが遊んでいるであろう居間に、リザはなるべく明るい声でショウを誘ってみる。
「……あれ?」
しかし、そこに居るはずのショウの姿はなく、リザは台所を出て居間を見渡した。
いつもは幼稚園から帰ってくると、黙ってここで遊んでいるショウが居ない。
一抹の不安がよぎって、家中をショウの名前を呼びながら探し回った。
「……ショウ」
もう空は夕暮れ時だというのに、家中のどこにもショウの姿はなかった。

