あどけないクレヨンの線で描かれたにしては、その絵はあまりに不自然で寂しくて……。
リザの胸は鷲掴みにでもされたかのような、痛みと苦しさが込み上げてきた。
「こっちの二人がお父さんとお母さんで、こっちがショウ。なんで家の外に居るのかって聞いたら……僕は本当の子どもじゃないからって」
悲しそうな表情で説明をしてくれた先生の言葉が、何度も何度も頭の中に繰り返される。
本当の子どもじゃない。
ショウはこの家族の絵をどんな心持ちで描いたのだろうか……。
カイの元に嫁いで一カ月。
カイにもショウにも有り余るほどの愛情を持って、毎日接していたつもりだ。
ショウのことだって、我が子のつもりで愛情を注いできたはずだったのに……。
ショックで立ち尽くすリザを心配そうな表情で窺い、
「お母さんの愛情は必ずショウに届きます。だから、これはお互いが分かり合う為の大事な過程だと思って受け止めてください」
あなたなら出来ると思ったから、これを見せたんですよ。
こう言って励ましてくれる先生の言葉に、リザはただ頷くことしか出来なかった。

