先生にさようならの挨拶をして、リザの手を握ったショウと幼稚園を後にする。
「幼稚園楽しかった?」
「……うん」
「今日は何して遊んだの?」
「お砂で山とトンネル作った。あとお絵描き」
リザの質問にショウはポツポツと小さな声で答えを返していく。
問い掛けに答えはあるものの、自分からショウが何かを話すことはなかった。
ショウを迎えに行く道中。
幼稚園から出てきた親子連れは、子どもが母親の手を引きながら懸命に幼稚園での出来事を話していた。
他人と比べても仕方ないとわかってる。
なのにショウと仲良くなりたい一心で、リザの焦りはどんどんと膨らんでしまう一方だった。

