この時からずっと気になってるのは、他でもないショウ自身の気持ち。
例え気に入ってなかったのだとしても、それがショウ自身の気持ちだったらそれが聞きたかった。
「……あの、ショウはどんな反応でしたか?」
「えっ?」
「カバン、喜んでましたか?」
リザの真剣な表情に先生は一瞬瞠目したものの、
「ショウは大人しいし、普段からお喋りな方じゃないんですけどね、あのカバンは自分からわたしに見せに来てくれたんですよ」
朝一番に自分にカバンを見せてくれたショウの反応を思い出し、笑顔を浮かべて答える。
大人しいショウなりの喜びの表現。
自分から何かしらの意思表示をするのが珍しいショウにとっては、それほど嬉しかったらしい。
しかし、実際に目の当たりにしたわけでは無いリザにとってはイマイチ実感が薄かった。
早く仲良くなりたいという気持ちに、じわっと焦りが生まれてくる。
「ショウ。おかえり」
「……ただいま」
支度を終えて出てきたショウを笑顔で出迎え、リザが手を差し出した。

