庭師とお姫様 (naturally番外編)

何でもないことのように彼はサラリと言っているが、人を育てていくのは並大抵の覚悟で出来ることではない。


その子の幸せを何よりも考え、それを実現させる為の努力を惜しまない。


ミリザ姫自身の母がそうであったように、彼もきっとそうして息子に愛情を注いでる。


ましてや、それが血の繋がりのない人間に向けられるのなら愛情の強さは一層深いように思う……。



「私にも手伝わせて頂けませんか?」



「えっ?」



「お裁縫は得意なんです。小さい頃から母に教わっていたので」




こう言ってミリザ姫は微笑みを浮かべながら、彼の方へと手を伸ばした。



「俺としてはありがたい申し出ですけど……良いんですか?」



「はい。お役に立てると私も嬉しいです」