優雲はあたしに全て話した。

優雲の過去もこれからどうしたいかも。

それを聞いたあたしはふと思った。
優雲は自分が嫌いなのかって…



「話してくれてありがとう。
優雲はいま自分が嫌い?憎い?」

「うん。嫌いだ。」


「けどね、優雲。あたしもハクも
優雲のことそんな風に思ってないよ。」

「…え?」


「ハクがこんなに話せるのびっくりした。
でも、こんなに話せるのは安心する証拠なの 。
手紙のとおりあたし達は殴られてる。
だからハクは人を怖がる。
けど、あたしもハクも逆に安心した。
これって優雲が優しいからだよ。」


あたしは心の底からの声を話した。


「優しい?」

「うん。だから、ハクが思うようにあたしも大切に思ってるよ。」

「うん!僕、お兄ちゃん大好き!
たーいせつなの!」

琥珀も初めてあたし以外の人に
笑いかけていた。