「ふうおねぇちゃん。」

「ん?なあに?」


琥珀はあたしにこう言った


「ぼく、おねえちゃん好きだけど、
自分の気持ちに嘘つくおねえちゃんは
嫌い。
だから、ちゃんと笑ってよ。
ぼく、強くなるから。ふうおねぇちゃん守れるように強くなるから!」



あたしは、涙をこらえて叫ぶ琥珀が
とても強くて、けど、消えてしまいそうで
消えないように抱きしめた。


「ごめん。ハク。そんなに思ってくれてるなんて思わなかったよ。
ありがとうね。おねえちゃんハクが大好きだよ。
だから、強くなるからとか言わなくていい
ただ、そばにいよ?ね?」


琥珀は今まで我慢してた分涙を流した。
こんな小さい体で耐えてきた琥珀は
ほんとに強かった。