「朝ごはんは着替えてからいくわ。」 「わかった。」 彼は必ず朝、私の部屋を覗いてからいく。わかってるんだな、私が未だ緊張してること。 兄だから当然なのかもしれない。 わたしたちは異母兄妹。私は父の愛人の子。わけあって今は父のところで暮らしている。 母は元気だろうか。 兄は正真正銘、本当の子。愛人の子なんかじゃない。本当のお嫁さんの子。同い年の兄。そして私が恋をしている人。