光輝く彼を見つめて

顔を上げた海翔は、切なそうな瞳で私を
見つめている。



今日、私が誰といたのか全て分かっている
感じ。


でも、私が質問攻め禁止と言ったから
聞かないで我慢しているのだろう。



そんな海翔を見るのが辛くて、私も海翔の
ことを、そーっと抱き締めた。



「海翔。私、海翔のこと好き。

でも、水原くんのことも…好きなの」


「……知ってる」


「だから…考える時間、ちょーだい」


「うん」




しばらくそのまま動けないで、抱き締めあっていた。