サヨナラ
最後の夜
交わした言葉避け続け

さよなら愛してた君
眠った世界
きっとまた目覚める
これでぼくの任務は終わりだ
地球を眠らせたぼくは
後悔と悲しみに溺れていた
朝おはようって君からのメール
君はぼくに名前をくれた
山頂で泣いて行かないでって言った君を
ぼくは見捨てた
サヨナラ大嫌いな人
本当のこと言って
ぼくを問い詰める君の顔は
悲しいを訴えてた
何もないよ
ぼくは何度目かわからない嘘を吐く
泣く君を見ると全てを捨てたくなった
海の向こうから太陽が見える
もう全部終わりだ
サヨナラ大好きな人
君の中のぼくを消した
最後に君の頬に触れて呟いた
『さよなら、愛する君』
行かないで嫌だよ
君の心は叫んだ
ぼくだって行きたくないよ
だけどだけど仕方ないんだ
宙に浮いたぼくは吸い込まれてく
もう会えない君を瞼の裏に描いて





愛した君。