「この花覚えてる?あなたが私にプロポーズをしたときにくれた花。今も大切に持っているのよ。枯らしたことなんて無いの。」

えっ…………プロポーズって何?
花ってあの綺麗な小さいやつ?

知らない。僕はなにも知らない。君のことなんてわかんない。

ただ、傷付けたくはないから。僕はとっさにうそをつく。

記憶が無いんだって

ごめんねって。

ほら。まただ。胸がチクリと痛む。なんなんだろうこの感じ。

やっぱり僕にはわからない。