「………………………………」
温かい何かが頬をつたる。
「ごめんね、言うつもりはなかったの。」
申し訳なさそうに君は言うけど、俯いていて顔がよく見えない。
ああ。女神様………………これが罪ですね。僕はずっと罪悪感に溺れて。
下を向くと黄色くなっていく脚が見える。
ーーーーーー魔法が溶けていく
待って…………待って…………まだ、僕は君を笑顔にしてない。好きだよっても言えてない。
「コン…………」
僕は最後に君に好きだった。と叫ぶ。
その声も届いてないでしょ。
「さようなら。」
僕は逃げ出した。これ以上君を苦しめたくは無いの。ごめんね。ごめんね。
君は、僕の背中に。
「ありがとう。さようなら。」
と言ってくれた。
ありがとうって…………
僕は君に何をした?
傷つけただけの僕。
最後にするから。
そう決心して、僕は後ろを見た。
君の顔は………
泣いてるけど笑ってる。
僕は大好きなあなたに笑顔を届けることが出来ましたか?