俺は、ナツの家の前にいる。 此処に立って初めて気付いた。 ナツは俺を、此処に呼びたかったんだ。 チャイムを鳴らすと、ナツの父親が出てきた。 「おー智輝か?」 「はい」 「奈都芽に聞いてる、中に入りなさい」 リビングに通されると母親が涙を浮かべて近付いて来た。 「トモ君、元気でいてくれて良かった、ずっと心配してたのよ」 「おばさん…おひさしぶりです」 「とにかく座って」 ソファーに腰掛けて真っ直ぐ見るキッチンや壁は当時のまま 懐かしかった。