遠足に行く生徒は、とっくに出発していて 廊下を歩いてもシーンと 静まりかえっていた。 “作文、苦手だな" 図書室のドアの前で一旦止まり 「ふぅー」 っと 溜め息をついた。 「幸せ逃げるよ」 “この声…" 私のすぐ後にトモがいた。