ベンチに腰掛け顔を見合わせた。 「ナツ、変わってないね」 トモは、はにかんだように笑う。 優しい笑顔は10年前と同じだった。 「俺、直ぐにわかった、ナツのこと」 「私もだよ」 「何から話せば良いのかな…」 数秒、考え話し出す。