ベッドにそっと寝かされ タオルケットを掛けられる。 「二ノ宮、大丈夫か?保健の先生が居ないんだ、ちょっと待ってろ」 トモは自分のタオルで 額の汗を丁寧に拭いてくれた。 そして冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを出し紙コップに注ぎ持ってきてくれた。 「後で先生に言っとくから これ飲め」 トモに背中を支えられ上半身を起こした。 「ありがとう」 私は一口、水を含み、そっと飲み込んだ。