何だろう…藤沢くんのシャツから香る香り…
どこか懐かしい香りがする
『藤沢くん…』
流されちゃだめだ。
流れでキスするのもいや。
『藤沢くん、私…』
『藤沢くんの言うとおり、逃げているだけなのかもしれない。アツシくんから』
「……」
『ちゃんと向き合ってみるよ、逃げずにね?』
「ユキホ…」
『分かってるよ…時間が解決してくれるわけじゃないし…でも、これは私の問題だからさ』
私とアツシくんの問題…だから
『藤沢くん』
そんな…
『そんな顔しないでよ』
黙って私の話を聞く藤沢くんは、
いつものからかってくる、
チャラチャラしてる藤沢くんじゃなくて、
『なんで…藤沢くんがそんな悲しい顔してんのよ…』
メガネ越しに見えた彼の目は
どこか寂しそうに
ただただ、私を見つめていた
