「やった!同じクラスだよ!」

隣で話しかけてくるのは平田麻香(ヒラタマコ)中学時代からの親友で世間で言う所謂リア充という部類にいる。

「そーだね。麻香(マコ)と一緒で嬉しい。」

春休み明けの学校は一層賑やかだった。
廊下では、既に新入生の部活勧誘が盛大に行われていた。
人と微かにぶつかりながらも、新しい教室へ向かう。

「麻香、ちょっと、先行くわ…」

人混みにのまれている麻香に一言置いた。