「空ーーー!」
反対側の席で教科書を片付けている空を呼んだ
「ん?どーしたの?」
一之瀬空。
パッチリとした目が特徴のショートカットの女の子。
中学校の頃からの付き合いで私の親友。
何でも相談できるしっかりもの。
だけど、どこか抜けているというか。
まぁ、そこが可愛いんだけどね!
「おーい。未来?帰っておいでー。」
あっいけない。
「ただいまー笑」
「おかえり!もう未来はすぐに妄想の世界に入
 っちゃうんだから。」
妄想じゃないんだけどね。
「で、何のようだったの?」
あっそうだった。
相談するために空を呼んだっんだった。
「何かね、こんなものもらっちゃった。」
手に持っていた手紙を渡した。
「うん。これは告白だね。」
えっ・・・・・。
「こっ」
「こ?」
「こくはくーーーーー?」
ありえない。ありえない。ありえない。
こんな私みたいな地味で可愛くない女が?
空と間違ってるんじゃないの?
「未来うるさい。周りのみんな迷惑だよ」
空に言われて回りを見ると全員私に注目していた。
「すみませんー」
恥ずかしいー!
「とりあえず、未来。」
「ひっひゃい」
恥ずかしすぎて噛んでしまった。
回りがクスクス笑っている。
カァァァァ。
音がついてもいいぐらい顔が赤くなった。
「第2図書室に行っておいでー!」
いやいや。
多分間違いなのに私が行くの?
「何で?」
行ったって意味ないじゃん。
「石橋くんは未来に手紙を渡したんでしょ?
 なら、未来が行くべきだよ。」
「そぉーだけど・・・」
本当に私でいいのかな?
「ほら、ぐだくだ行ってないで早くいく。」
空に押し出され、私は渋々第2図書室にむかった。