「だからこの公式はここにこれを代入して・・」
日の当たりのよい窓際の席で呪文のような数学の授業を聞いていた。
あー眠たい。
数学よく分からないから眠たいなるんだよね。
仮病使って保健室で休もうかな。
でも、保健室の先生私がよくサボること知ってるから休ませてくれないんだよね。
コトッ。
机の上に小さく折り畳まれた手紙が置かれた。
横を向くと隣の席の石橋くんの顔が赤くなっている。
石橋くん風邪引いてるのかな?
いきなりどうしたのかな?
もしかして私悪いことした?
不安になりながら手紙を開くと
「佐々木未来さんへ
 昼休み第2図書室に来てください。」
呼び出し?
これ本当に私宛?
いや、うん。
名前書いてあるしね。
空に相談してみよう。
キーンコーンカーンコーン
やったー!
地獄の数学が終わったよー!!
「気をつけ。礼」
「ありがとうございました。」
次はごはんだー!
やったー!
ごはんー♪ごはんー♪
ちょっと待って。
何か私忘れてない? 
えっーと。うーん。
あっ手紙だっ!
空に相談しないといけないんだった!